アダストリアが新会社エレメントルールを3月1日付で設立した。“洗練された大人に向けたファッションを提案する新会社”を標ぼうし、価値あるモノへのこだわりを持つ大人のためのブランドを開発する。資本金は1000万円で、アダストリアの100%子会社。代表取締役には、ベイクルーズの取締役だった小松﨑睦(こまつざき・むつみ)氏を迎える。
エレメントルールのターゲットは、「ファッションにこだわりを持つ働く女性」。「自分のための“何か”を探すお客さまに、面白い提案ができる特別なブランドを構想している。凝縮された店内で、都市で暮らす大人の女性に向けて、高感度・高品質な洗練されたファッションを提案していく」という。これまで、カジュアル中心のミドルマーケットで展開してきたアダストリアとして、新しいフィールドとなる都市型大人市場・ハイファッションマーケットへ進出していくことになる。さらに、これまで培ってきたEC 事業のノウハウを基に、ブランドの世界観を伝えながら楽しくショッピングができるサイトの構築も計画している。
小松﨑社長は1958年生まれ。90年に、衣食住を手がける国内大手アパレル企業株式会社ベイクルーズに入社。MD職として社内SPA体制の構築に努め、「ドゥーズィエムクラス」「ジャーナルスタンダード」など、人気のブランドを立ち上げから担当してきた。96 年には取締役に就任。2014 年に退社後、多方面でアパレル会社に向けたコンサルティングを手掛けてきた。
なお、副社長には木村治・アダストリア常務新規事業開発本部長が、取締役にはベイクルーズ出身の伊藤栄敏・元ラクラス社長が就任した。
【関連記事】
■アダストリアが「ページボーイ」などを手掛けるアリシアをグループ会社化
■アダストリア&カフェ・カンパニー、合弁の背景
■アダストリアの新ライフスタイルブランドが出店開始