ビームスが3月18日、奈良・大和西大寺にある複合商業施設のならファミリーに「ビームス 奈良」をオープンした。同館は近鉄線の大和西大寺駅から徒歩3分の好立地に位置し、近鉄百貨店とイオンスタイル、専門店街のゾロ(zoro)で構成。ゾロに属する「ビームス 奈良」は3施設の各所からアクセスが良好な1階中央に出店した。売り場面積は約260平方メートル。メンズの「ビームス(BEAMS)」「ビームス プラス(BEAMS PLUS)」「ビームスT(BEAMS T)」、ウィメンズの「レイ ビームス(RAY BEAMS)」「ビームス ボーイ(BEAMS BOY)」、雑貨の「bPrビームス」を揃え、デイリーに利用できるカジュアルワードローブを提案する。
ロゴを配した外観は、法隆寺に多用された伝統建築の「版築」を壁にアレンジした。内装は木目調の床が温かみのあるナチュラルな雰囲気。メンズとウィメンズの什器を統一したシームレスな空間によって、回遊性を高めている。オープンを記念し、ハンドメードの日本ブランド「トリト」の別注品を集めたポップアップスペース(写真)や、スウェーデンのウオッチブランド「ダニエル・ウェリントン」の限定コーナーを26日まで設けている。
同店は、ビームスにとって奈良県初の店舗になる。近隣の大阪や京都に比べ奈良は大型SCが少なく、ターミナル駅に隣接するSCは同館のみ。競合セレクトショップは進出していない。設楽洋・社長は「社内で賛否両論はあった。でも競合がいないエリアだからこそ、どのようにして“ビームスカラー”に染められるか、興味を持った。ビームスにとって新たな実験店舗だ」と明かした。「地元で長く親しまれていて、百貨店とイオン、SCが一体となっているユニークな施設。その境界線エリアに出店することで、弊社のファッションとライフスタイルが親子3世代を結ぶ役割になる。初めての方にもわかりやすいMDで構成したが、動向を見て変化をつける。カジュアルを軸に新しいビームスの方向性をここで表現したい」と語った。
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