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しまむら2016年度は増収大幅増益 コア商品と在庫コントロールを強化

 しまむら2017年2月期決算は、売上高5654億円(前期比3.6%増)、営業利益は487億円(同22.3%増)、経常利益が500億円(23.0%増)、当期純利益が328億円(同32.8%増)と増収増益だった。「ファッションセンターしまむら」の売上高は4519億円(同2.4%増)で、既存店売上高は1.1%増だった。

 2ケタ増収の要因は、粗利益率が33.2%となり、前期に比べて1.7ポイント改善したため。「昨年から、仕入れと売り場と在庫管理をトータルに合理化してきた。代表例として、自動移送、自動発注、第4四半期から実装を始めた自動値下げなどの自動化を進め、仕入れ方法に例外が入りにくくなり、あるべき内容ができるようになった」と野中正人・社長。肌着や靴下を中心とした実用衣料を中心に品ぞろえを改善。多アイテムによる売り切れごめん型をやめ、類似アイテムを整理しコア商品に集約するとともに売り切れを防ぐ仕組みとしたことが大きな改善につながった。アイテム数は、アウターで2割強、実用衣料で3割を削減しており、全体で7ガケ近くにまで圧縮している。トータル物流の合理化も進めており、直流比率は3.3ポイント増え35.3%に高まっている。自動発注システムの稼働で、サプライヤーも納品スケジュールが立てやすくなっているという。

 店舗展開では期中に「ファッションセンターしまむら」で21店舗、「バースデイ」30店舗、「アベイル」「シャンブル」が各5店舗、台湾で3店舗とグループで64店舗を出店し、13店舗を退店。期末店舗数は国内2013店舗、海外を含めて2066店舗となった。「国内の新規出店が61店舗と不本意な数字で終わっている。今期は国内85店舗の出店をなんとか達成し、2155店舗にすべく進めている」と野中社長。さらに成長のカギは「出店が肝になる。チェーンストアは出店してなんぼというところがある。まだまだ出店余地があるし、チャンスととらえている。昨年3月から人員も強化している。今期は85店舗だが、来期以降は3ケタの出店が再開できるように、一番力を入れていきたい」と意気込む。

 18年2月期の業績は、売上高6100億円(同7.9%増)、営業利益567億円(同16.2%増)、経常利益576億円(同15.1%増)、当期純利益385億円(同17.2%増)を予想する。

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