4月3日に設立した新会社、シブヤ109エンタテイメント(SHIBUYA109エンタテイメント)は4月28日、渋谷109の地下2階にインキュベーションプラットフォーム「イマダ・マーケット(IMADA MARKET)」をオープンする。店舗面積は135平方メートル。いまだ世に出ていない個人やブランド、スタートアップ企業を対象に、渋谷109が設定したテーマに沿って、アパレルや雑貨、アートなど、1テーマにつき1~10ブランドを導入し、2~3週間サイクルで展開する。インキュベーションサポートとして、渋谷109は実店舗の内装と販売スタッフ管理、実店舗とECでの販売を管轄する。出店者は物流センターに商品を納品するだけで、実店舗で専属スタッフが販売し、ECでは商品の撮影と採寸、原稿の一括業務する“ささげ”から配送まで管理。また、実店舗出店に合わせて、渋谷109のECサイトとイロヤが運営する色をテーマにしたセレクトオンラインストア「イロザ(IROZA)」に同時出店でき、導入するイロザ提供のリアル店舗とECサイト運営を一括で行う在庫管理システム「モノポス(monopos)」を通して、オムニチャネル販売を可能にする。初店舗は、カエルムが発行する雑誌「ナイロンジャパン(NYLON JAPAN)」と「イロザ」がコラボしたセレクトショップ「NLT ストア バイ ナイロンジャパン」がオープンする。
シブヤ109エンタテイメントは、東急モールズデベロップメントからの会社分割、東急電鉄100%子会社として、109事業に特化した新会社。渋谷109と109メンズ、渋谷109阿倍野、渋谷109鹿児島、109メンズ天神コア、109メンズ4丁目プラザの計6店舗を運営する。社長には、木村知郎(ともお)東急モールズデベロップメント専務が就いた。4月4日には、第1弾事業として、渋谷109の8階に音楽アーティストやアニメとコラボするエンタテインメントポップアップストア「ディスプ(DISP!!!)」をスタートする。「東京を世界一のエンターテインメントシティーにするべく、われわれは渋谷を拠点に、コンテンツを提案することがミッションだ。若い人に寄り添って、彼らが夢や願いをしっかりかなえられる109ブランドを構築する。新スポット『イマダ・マーケット』や『ディスプ』を活用し、ファッションだけでなく飲食や音楽、アニメなど新コンテンツに加え、これまでファッションに特化していた109から“脱皮”し、さらに成長していきたい」と意気込む。