アパレル向けオーダーシステムを提供するBonsai Garageが今秋、アト・ワンズとのライセンス・ブランド「ディーシー バイ ドレスキャンプ(DC BY DRESSCAMP)」を始動する。30〜40代女性をターゲットに、まずはニット10型を用意。価格は1万6000〜2万9000円で、百貨店や専門店への卸を中心に販路を広げる。
サンエーインターナショナルでデザイナーを経験したフリーランス・デザイナーの利根澤涼子がディレクションを行う。利根澤デザイナーは、「色味を取り入れることで、トレンド感を出したいと考えた。『ドレスキャンプ(DRESSCAMP)』のことは知っていても、手を出せなかった女性に向けて、着やすく、手の届きやすい商品を手ごろな価格・販路で展開したかった。ベーシックなアイテムとデザイン性のある商材の2パターンを用意したが、ベーシックとはいえ、スリットを入れたり、網目を変えてみたりと、どこかにこだわりを入れた。また、ネックの広めにするなど、女性らしいシルエットになることを意識した」と説明する。
Bonsai Garageは2015年にLINEの完全子会社として首藤伸治・社長が創設。独立後に外部のシステム会社と組んで展示会用のオーダーシステム「BUYER SHOWCASE」をローンチした。アパレルのオーダーから発送まで在庫の一元管理をするとともに、分納などの細かい発注作業にも対応できるオーダーシステムとして契約ブランドを増やしてきた。
同社にとって、自社で企画・開発するプライベートブランドはこれが初めて。首藤社長は「半年くらい前に利根澤デザイナーを通じてアト・ワンズを紹介いただいた。『ドレスキャンプ』がニットに挑戦したいという思いを聞き、自身が『ドレスキャンプ』を好きだったこともあって、ブランド設立に至ることができた。『ドレスキャンプ』にとってもセカンドラインではなく、新ラインという位置付け。単発の企画ではなく、オーダーシステムに続く当社の基軸事業になるつもりで取り組む。はじめての展示会を開催したが、ニット以外のアイテムやメンズの要望も多く、18年春夏以降やっていきたい」と語った。