コーセーは4月18日、世界一の美容部員を決定するコンテスト「第6回グローバルEMBコンテスト」の授賞式を開催した。グランプリはソン・ドン・ピン=中国所属が受賞し、海外の美容スタッフが優勝するのは2011年に開催した第1回目以来で、5年ぶりとなる。準グランプリは3年連続での受賞となった吉田香・仙台支店所属と、昨年「美的賞」を受賞した森千尋・首都圏第二支店所属の2人。高いメイクアップスキルを評価する特別賞は、クリスティン・ゴー(Christine Goh)=シンガポール所属、兵庫「美的」編集長が選ぶ「美的賞」は徳山美輪・熊本支店所属が受賞した。
「EMBコンテスト」は、国内外の美容部員の接客術やメイクアップスキルを総合的に評価するもの。今年は約4500人の美容部員の中から地域予選を勝ち抜いた17人のファイナリストが日本、中国、台湾、香港、韓国、シンガポール、タイ、マレーシアから選ばれた。授賞式の前日の17日には、ファイナリストが全国大会に参加し、カウンセリング、スキンケア、メイクアップのサービスをを審査員の前で披露した。それを経てグランプリを受賞したソン・中国所属は「とにかく感激している。自分はまだメイクアップのスキルや接客術を日々学んでおり、まさか自分がグランプリをとるとは思いもしなかった。周りにいるスタッフ、そして指導してくださる先輩のおかげ。そのように支えてくれた仲間、そして向上できるチャンスを与えてくれた会社に感謝している。今後もコーセーの魅力を中国のお客様に伝えていきたい」と喜びの声をあげた。また、彼女が接客に対して一番重視していることは「とにかく親切に対応すること」という。顧客の立場を理解し、その視点から考えることを日頃から意識し、店舗でしか体験できないプラスアルファの価値を提供するという。吉田・仙台支店所属は「正直悔しい。まだ改善の余地があり、今の自分で満足してはいけないと感じた。グランプリをとるまで挑戦し続けたい」と語った。もともとメイクに苦手意識を持っていた彼女は、積極的に店頭でメイクサービスをして技術を磨いた他、最新のトレンドなど常に外の情報をインプットして接客術に生かしているという。森・首都圏第二支店所属は「昨年『美的賞』を受賞し、今年は社内の賞を獲得できてうれしい。カウンセリングを特に丁寧に行い、お客様の美容のニーズだけでなくライフスタイルなども聞くようにした。そして本人では気づかないような魅力を引き出したり、新しい提案をするように心がけた」と話した。