三越伊勢丹ホールディングスとトランジットジェネラルオフィスの合弁会社、三越伊勢丹トランジットは、設立後初の事業となるプロモーションカフェスペース「シンジュクボックス(SHINJUKU BOX)」を28日に開く。
新宿サザンテラス内で今年1月まで「クリスピークリームドーナツ(KRISPY KREME DOUGHNUTS)」が営業していた2層の建物を改装し、数カ月ごとに内容をがらりと変える情報発信型のカフェを開店する。第一弾として、トランジットのチョコレート店「マックスブレナー(MAX BRENNER)」とかき氷店「アイスモンスター(ICE MONSTER)」、LINEのキャラクターグッズを扱う「LINEフレンズ」、レッグズが運営する「うさまるカフェ」との4社協業によるカフェを28日から7月30日まで営業する。LINEの人気キャラであるブラウンやCHOCOをかたどったソフトクリームやかき氷などのメニューを用意する。
27日には4社のトップによる合同会見が開かれた。三越伊勢丹の飲食・ブライダル事業部長を兼任する浅田徹・三越伊勢丹トランジット会長は「食への関心は年々高まっており、本業の百貨店においても食がハブ機能を果たすことになる」と新会社への期待を述べた。シンジュクボックスについては「ずっと同じ業態で営業するのではなく、常に一番旬のコンテンツを出すことで、お客さまに話題を提供していきたい」と話す。シンジュクボックスではコンテンツにもよるが、月4000万~5000万円の売上高を見込む。
同社は三越伊勢丹HDの飲食事業拡大を目的に2016年1月に設立された。実質的な営業初年度となる今年シンジュクボックスに続き、5月8日には表参道ヒルズに豪州発のイタリアンレストン「フラテリ パラディソ(Fratelli Paradiso)」を開店する。浅田会長はまだ交渉中としながらも「年内にもう一つ、日本初上陸となるオーストラリアの飲食店をオープンする予定だ」と明かした。