エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)次期フランス大統領が、選挙で着用したスーツが明らかになった。ネイビーの既製スーツは、フランス人の親子が営む「ジョナ エ シー(JONAS ET CIE)」のもので、価格は340ユーロ(約4万1000円)。同ブランドのスーツは知名度があるわけでも、値段が高いわけでもない。ラインも細すぎず、かつルーズでもなく、現代的であるがクラシックな印象だ。マクロン次期大統領は、3年前から同ブランドのスーツを愛用しているという。
一方、保守派のフランソワ・フィヨン候補は、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ(LVMH MOET HENESSEY LOUIS VUITTON GROUP)傘下で「ベルルッティ(BERLUTI)」内で展開する老舗テーラー「アルニス(ARNYS)」のオーダーメードのスーツを着用したが、選挙では落選。少なくとも現時点では、マクロンの着こなしの方がより実用的で適切だったようだ。
「ジョナ エ シー」のジャン=クロード・トウボル(Jean-Claude Touboul)創業者は、「マクロンは、彼の職務によく合うブルーを好む。時にポケットの数を変え、細いネクタイがお気に入り。何よりも彼には一貫性がある。非常に気持ちが良く、真っ直ぐな男だ。スーツは毎回微調整するものの、彼はモデルのような体型のため、オーダーメードは必要ないんだ」と話した。