インターネットを使った縫製工場のマッチングサービス「シタテル」を運営するシタテル(熊本県熊本市、河野秀和・社長)は、縫製工場のIoT(インターネット・オブ・シングス=モノのインターネット化)プロジェクトをスタートする。同社は縫製工場に特別なセンサーを設置することで、工場の稼働率をミシン単位でデータ化できるシステムの開発を昨年11月からスタート。 稼働率などがひと目で分かるアプリの開発も同時並行で進めており、完成後は工場のIoT化と管理ソフトは基本的に 縫製工場に無償提供する予定。実現すれば小規模な事業者が多く、IT化などの設備投資が遅れていた縫製産業にとって、大きな後押しになりそうだ。
「シタテル」は河野秀和・社長が熊本市で、同サービスを運営する同名のシタテルを14年3月に創業。アマチュアの手芸や服作り愛好家をターゲットに、小ロットでも対応できる縫製工場を探し出すインターネットサービスとしてスタートしたが、現在は縫製工場だけでなく、染色加工工場なども含め、250工場と連携することで、デザイナーズブランドや大手アパレルなど、中堅から大手企業の利用も拡大している。直近では3700社が登録し、17年2月期の流通総額は15億円に達している。