Bunkamura ル・シネマは5月27日〜6月9日、「ウォン・カーウァイ特集」を開催する。同特集は、上映中の「メットガラ ドレスをまとった美術館」の公開を記念したもの。ファッションの祭典「メットガラ(MET GALA)」のドキュメンタリー映画で、ウォン・カーウァイ(王家衛)が芸術監督を担当した“鏡の中の中国”をテーマにした2015年にフォーカスしている。今回の特集では、ウォン・カーウァイ監督作4本を上映する。ウォン・カーウァイは香港出身で、1988年に監督デビューし、数々の名作を生み出してきた。
パイナップルの缶詰が象徴的な出世作「恋する惑星」、殺し屋の恋物語「天使の涙」、2人の男性が熱く愛し合う「ブエノスアイレス」、隣人同士の不倫関係を描いた「花様年華」。クリストファー・ドイル(Christopher Doyle)が撮影した色鮮やかな映像は、今観ても新鮮に映る。衣装もポップな日常着から優雅なチャイナドレスまで多彩で、登場人物のファッションも見所の一つだ。フランク・ザッパ(Frank Zappa)がギターを奏でる「ブエノスアイレス」、ヒロインを演じるフェイ・ウォン(王菲)がカバーしたクランベリーズ(The Cranberries)の「ドリームス(Dreams)」が印象深い「恋する惑星」など音楽へのこだわりも一通りではない。
ウォン・カーウァイ監督作の常連であり映画「レッドクリフ」シリーズでもおなじみのトニー・レオン(梁朝偉)や、若かりし金城武の姿をスクリーンで楽しめる貴重な機会だ。
■「メットガラ ドレスをまとった美術館」公開記念 ウォン・カーウァイ特集
日時:5月27〜6月9日
場所:Bunkamura ル・シネマ
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura 6階
入場料:1200円 ※「メットガラ ドレスをまとった美術館」の半券提示で1000円
協力:アスミック・エース
■恋する惑星(1994年)
上映時間:103分
監督・脚本:ウォン・カーウァイ
撮影:クリストファー・ドイル、アンドリュー・ラウ
美術:ウィリアム・チャン
出演:トニー・レオン、フェイ・ウォン、ブリジット・リン、金城武、ヴァレリー・チョウ
■天使の涙(1995年)
上映時間:99分
監督・脚本・製作総指揮:ウォン・カーウァイ
撮影:クリストファー・ドイル
美術・衣装:ウィリアム・チャン
出演:レオン・ライ、ミシェル・リー、金城武、チャーリー・ヤン、カレン・モク
■ブエノスアイレス(1997年)
上映時間:96分
監督・脚本・製作:ウォン・カーウァイ
撮影:クリストファー・ドイル
美術・編集:ウィリアム・チャン
出演:レスリー・チャン、トニー・レオン、チャン・チェン
■花様年華(2000年)
上映時間:98分
監督・脚本・製作:ウォン・カーウァイ
出演:トニー・レオン、マギー・チャン