20周年を迎えた「RMK」は8月11日、東京の人気ブランド「タロウホリウチ(TARO HORIUCHI)」とコラボレーションし、“フューチャー(FFFuture)”をテーマにした秋冬コレクションを発売する。商品はアイシャドー、チーク、リップ、ネイルの全27アイテムで、「RMK」がシーズンコレクションを通じて、一人のデザイナーやアーティストとコラボレーションするのは初めてのことだ。
その2017-18年秋冬メイクコレクションの発表会が7日行われた。モデルを起用したプレゼンテーションでは、「タロウホリウチ」のコレクションに合わせた4種類のメイクアップを提案した。
KAORI・RMKディレクターは、「今年20周年を迎え、今春夏に“カラークローゼット”というコンセプトを掲げた。それは、顔とボディを組み合わせ、個性に合わせ日々楽しんでほしいという思いを込めている。秋冬は、さらに、ファッションとの化学反応を起こそうと取り組んだ。未来に向かうため、日本のデザイナーと組みたいと考えた」と話す。「タロウホリウチ」を選んだ理由は、「日本のデザイナーは黒の表現に長けている人が多いが、彼の服を見た瞬間、白の世界を感じた。白というと『RMK』が大切にしているキーカラーでもあり、つながりを感じたから」。さらに、「アート、自然、音楽などからインスピレーションを受けて作られる『タロウホリウチ』の世界と『RMK』、2つの感性が融合したコレクションが完成した」と続ける。
堀内太郎・デザイナーは「化粧品は初めての取り組みで新しい挑戦。とはいえ、服作りと同じ工程で臨んだ。たとえば、月のかけらや陶器、アート作品や木のかけらなどをインスピレーションソースとして提示し、カラーパレットを提案した」とその過程について話す。さらに「コットン、ベルベット、レザー、シルクといった洋服の生地の質感を共有しながら作った」と続ける。特にそれらの素材感を重視して作られたのが、全5種の「フューチャーアイシャドーパレット」で、表現されたホワイトだ。「これまでにないアーティスティックでモードな白に仕上がった」とKAORI・RMKディレクター。
パッケージデザインも堀内デザイナーが手掛けた。「ポイントは空とメタリックで、自然とケミカルのコントラストを効かせた。特に空をモチーフにした理由は、「『RMK』といえばニューヨーク。ガラス張りのビルに映る空をパッケージに用いようと考えたから。パッケージを並べるとマンハッタンの摩天楼になる」仕掛けも用意した。堀内デザイナーの作風同様、コントラストを生かしたフューチャリスティックなプロダクトが並ぶ。