資生堂はスキンケアブランド「ワソウ(WASO)」をローンチし、ミレニアル世代の獲得を狙う。7月に米国とアジアの一部で発売し、その後、フランスなどへ販路を広げる。日本での発売は未定。「ソーシャルメディアの登場により、市場は大きく変わった」と岡部義昭・資生堂執行役員 グローバルプレステージブランド事業本部 SHISEIDOブランドディレクター。「結果として、消費者との接点は多様化した」。
新ブランド「ワソウ」は20〜24歳をコアターゲットに、20代、30代の“ビューティ=自分自身”と考える層を狙い、全ての肌のタイプに向けて、ハイテクとナチュラルを組み合わせた商品を提案する。和食の要素を取り入れ、健康に良いとされているニンジン、ビワの葉、豆腐、ハチミツ、シロキクラゲの5つを原料に用いる。
資生堂のスキンケアブランドの中ではエントリーの位置付けで、欧州では「クイックジェントルクレンザー」(150ml)の33ユーロ(約4000円)から、「クリアメガ ハイドレーティングクリーム」(50ml)の44ユーロ(約5400円)まで。
資生堂は2013年にミレニアル世代に向けて「イブキ」をローンチしているが「(ターゲット層の)価値観やライフスタイルが当時とは変わってしまった」と岡部ブランドディレクターは語り、今の「イブキ」は「ワソウ」よりも上の25〜34歳がターゲットになっていると説明する。