スタイリストの佐々木敬子が手掛けるウィメンズブランド「マイラン(MYLAN)」が2017-18年秋冬からブラックフォーマルの新ライン「マイラン ノワール(MYLAN NOIR)」を販売する。カラフルな色彩が特徴的な「マイラン」とは異なり、ネイビーとブラックのみで構成。スタイリストならではの視点でシルエットやディテールにこだわり、冠婚葬祭や子どもの行事など多様なフォーマルシーンに対応できるドレスなどを展開する。アイテムはジャケットが8万3000円と8万6000円、ドレスが8万円台後半から9万円台を中心に7万7000~19万円、ブラウスやフレアスカートが6万円台後半など。
新ライン立ち上げの経緯について佐々木デザイナーは「色物が好きでこれまでネイビーやブラックはほとんど着たことがなかったが、子ども関連の行事が増える中でスーツを着る機会が多くなった。いろいろなお店を探しまわったが、スタイリストの自分が探してもこれだけしかないの?というくらい、オシャレなフォーマルウエアが見つけられなかった」と説明する。
一番こだわったポイントはシルエット。「野暮ったくならないように、微妙なボリューム感の調整にこだわった。フォーマルウエアは相手があって着用することが多いので、オシャレに見えつつきちんと感が出る、というぎりぎりのバランスに気を配った」。カシミアやシルクウール、モヘアなど素材でも上質感を打ち出す。取り外すとシンプルな5分袖になるベルスリーブのワンピースや、サイドのボタンを外すとプリーツがのぞくワンピースなど、日常着としても着られるデザインを意識した。
展開店舗はまだ確定していないが、現在「マイラン」を販売している百貨店とオンラインを中心に10月末から販売予定だ。ゆくゆくはセミオーダーでの展開も視野に入れる。