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クールジャパン機構が米ベンチャーキャピタルに出資

 クールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)は、創業間もないベンチャー企業への投資を行う米国の500スタートアップス(カリフォルニア州シリコンバレー)の日本部門が運営する投資ファンドに1000万ドル(約11億円)を上限とする出資を決めた。これを通じて海外展開を目指すベンチャー企業への投資を開始する。クールジャパン分野での成長企業の増加を目指す。

 500スタートアップスは、米国以外にも中南米、東南アジア、韓国、タイ、トルコで1800社以上の投資実績がある。いずれも“シード投資”と呼ばれる創業間もない企業への投資であり、資金提供だけでなく、自社の起業家向け教育プログラムを通じてベンチャー企業を育成しているのが特徴。教育プログラムは300人以上からなるメンターが支え、専門的な助言を行ってきた。また世界20カ国以上に投資担当者を置いており、投資先の海外事業をサポートする。

 日本でもすでに35社の投資実績があり、日本の若いベンチャー企業の海外進出を支援してきた。

 クールジャパン機構は、日本の魅力ある商品やサービスの海外進出を支援する目的で2013年に誕生した官民ファンド。メディア・コンテンツ、食・サービス、ファッション・ライフスタイルなどの分野で、現在までに23件・約509億円の投資を実施してきた。今年3月には、カジュアルブランド「フォーティファイブアール(45R)」を運営するフォーティファイブアールピーエムスタジオの海外事業会社の設立などに最大8億2000万円を出資すると発表した。

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