コンプレッション(圧着)ウエアやランニングウエアを手掛けるオーストラリアのスポーツアパレル企業2XU(トゥータイムズユー)は、3月28日に100%資本で日本現地法人、2XUジャパンを設立し、日本での本格展開を開始した。
「トゥータイムズユー」は、元トライアスロン選手のジェイミー・ハント(Jamie Hunt)が2005年に立ち上げた。ブランド名の“X”は“倍”を意味し、人の力を2倍にすることをミッションに掲げる。コンプレッションウエアは、スポーツにおけるパフォーマンス向上と筋肉痛の防止、疲労回復などをサポートするウエア。同ブランドの製品は、ロイヤルメルボルン国立工科大学とオーストラリアスポーツ観光省の検査・トレーニング機関による検証で競合他社と比較し、“疲労を最大限に軽減し、パフォーマンスを最大限にサポートする”と保証されている。バスケットボール選手のレブロン・ジェームス(LeBron James)などが好んで使用している他、NBAチームの95%以上とNFLチームの80%以上、MLBチームの65%以上が同ブランドのコンプレッションウエアを購入している。
6月23日に行われた発表会見で創設者のジェイミーは、「日本の消費者は技術力の高さを理解してくれる。アジア進出を視野に入れた今後のビジネス戦略で、日本はブランドの背景を伝えるための重要なマーケットだ」と説明する。ジャパン社を立ち上げて2カ月で、既に世界チャンピオンや日本代表を含む国内のアスリート50人以上がリピーターになったという。サイクリングやトライアスロンを中心に、今後はランニング、サッカー、バスケットボール、トレーニングにも注力し、販路を広めていく構えだ。20年までに売上高30億円、国内に直営5店舗を出店。さらに18年末までにアジア(香港、台湾、フィリピン、マカオ、インドネシア、タイ)に40店舗の出店を目指す。
ジャパン社設立前は、フォワード・アパレル・トレーディングが総輸入販売元を務めていた。