ナイキ(NIKE)がアマゾン(Amazon)との連携を強化し、独自の商品ラインアップを用意する。
同社は先立ってアマゾンとの直接取引を発表した。これまでアマゾンのマーケットプレイスを使った7万以上の卸業者(サード・パーティー・セラー)が存在したが、ブランドの世界観をより正確にユーザーに伝えるため、販売ルートを自社に一本化する計画だ。今回の独自商品ラインアップによるアマゾンとの連携も顧客満足度向上につなげる狙いがある。
ナイキの自社アプリと自社サイトの売り上げは20億ドル(約2242億円)を超え、中国でもアリババ運営するTモールと、ヨーロッパではザランドで商品を提供している。しかし、オンラインで買い物しようとする55%のアメリカ人が最初に検索するECサイトであるアマゾンは無視できない存在だ。
ナイキの競合であるアンダーアーマー(UNDER ARMOUR)もすでにアマゾン内で直接販売を始めている。加えて、アマゾンは自社でスポーツウエア事業をローンチ予定だが、ナイキにとって競合となる可能性が高い。