7月2日、「クロエ(CHLOE)」の新たな文化施設、メゾン クロエ(MAISON CHLOE)がパリの8区のボーム通りにオープンした。同時に、企画展「フェミニニティーズ — ギイ・ブルダン(Femininities — Guy Bourdin)」もスタートした。
メゾン クロエは5階建てのオスマン様式で、ショールーム、VIPフィッティングルーム、アーカイブ保管所、展示ホールやイベントスペースなどの機能を備える。イベントスペースでは、フェミニニティやクロエガールにまつわる企画展を開催する。
ジェフロワ・ドゥ・ラ・ブルドネイ(Geoffroy de la Bourdonnaye)= クロエ最高経営責任者はメゾン クロエを、「フェミニンを自由に描く、世界に向けて開かれたキャンバス」と表現した。
「クロエ」とフォトグラファーのブルダンは30年にわたりコラボレーションをしてきた。今回の企画展のキュレーターを務めるジュディス・クラーク(Judith Clark)は、「『クロエ』とブルダンは長きにわたって一緒に仕事をしてきたが、両者を結びつけて考える人は少ない。企画展はパリの女性たちがどのようにブルダンと『クロエ』と出会ったのかで始まり、1956年から86年まで、ブルダンの視点から『クロエ』の服が変化してきた段階を追うことができる」と説明した。
企画展はブルダンが愛した雑誌の展示で始まり、施設の上階に彼の撮影した写真、下階に撮影された「クロエ」の服が並び、両者を照らし合わすことができる構成になっている。中層では、ギャビー・アギョン(Gaby Aghion)クロエ創設者が、ルックをアルファベットに基づいて名付けたことにちなんで、“クロエ・ガールズ:アンソロジー A-Z”というテーマでアルファベットに基づいて26のセクションに分けてアーカイブを展示する。