モバード グループ(MOVADO GROUP INC.)は、ウオッチブランド「オリビア・バートン(OLIVIA BURTON)」を擁するイギリスのJLBブランズ(JLB BRANDS LTD.)を6000万ポンド(約87億6000万円)で買収した。同社にとって、初の買収となる。
JLBブランズは2011年にリーザ・ベネット(Lesa Bennett)とジェマ・フェニングス(Jemma Fennings)が設立した。「オリビア・バートン」として、12年にファッション・ウオッチの販売を開始し、16年からはジュエリーも発売。主にミレニアル世代向けに2カ月ごとに新商品を発表している。腕時計の平均価格は82ポンド(約1万円)で、最近では200ポンド(約3万円)レベルのものも発売した。イギリスではセルフリッジ(SELFRIDGES)などで販売されており、アメリカではノードストロム(NORDSTROM)やロード&テイラー(LORD & TAYLOR)でも取り扱われている。日本ではビヨンクール(BEYOND COOL)が輸入販売し、同社直営店のエイチエムエス ウォッチ ストア(HMS WATCHSTORE)などで販売している
なお、創設者の2人は今後も社に残り、ブランドの運営に携わる。
「オリビア・バートン」の16年度売上高は前年比64%増の1500万ポンド(約21億9000万円)で、今期は2500万ポンド(約36億5000万円)を見込んでいる。
「オリビア・バートン」の買収で、モバードのラインアップに「フェミニンな要素が加わった」とエフライム・グリンバーグ(Efraim Grinberg)会長兼最高経営責任者は語った。一方、「オリビア・バートン」も、モバードの傘下に入ったことで路面店のオープンを目指す。