パリのセレクトショップとして世界的に有名な「コレット(COLETTE)」が20年の歴史に幕を降ろす。
「何事にもいつか終わりが来る。『コレット』は12月20日をもって、素晴らしい20年間の歴史に幕を降ろす。しかし、最後の日まで、何も変わることはない。今後も毎週特別なコラボ商品の発表等を行い、ウェブサイトでも販売を行う。『コレット』は生まれ変わり続ける」と7月12日にインスタグラムで声明を発表。創設者のコレット・ルソー(Colette Roussaux)が引退することも併せて発表された。
「コレット」は定期的に入れ替わるディスプレイと店舗で頻繁に開催されるイベントが有名で、1カ月間ごとにワンフロアでワンブランドをフィーチャーするイベントを始めたばかりだった。6月19日から8月5日の約1カ月間は「バレンシアガ(BALENCIAGA)」で、その後もPR会社ルシアン・パージュ(LUCIEN PAGES)によるブランドセレクション企画“レ・バカンス・ド・ルシアン(Les Vacances de Lucien)”(8月7日~9月2日)、「サカイ(SACAI)」(9月4~30日)、「トム ブラウン ニューヨーク(THOM BROWNE. NEW YORK)」(10月2~28日)、「シャネル(CHANEL)」(10月30日~11月25日)とコラボは続き、一連のコラボ企画は「サンローラン(SAINT LAURENT)」(11月27日~12月20日)で締められる予定だ。
「コレット」閉店に関して創業者の娘、サラ・アンデルマン(Sarah Andelman)=「コレット」クリエイティブディレクターは「苦渋の選択だったが、家族経営である点を考えると閉店はやむを得なかった。母は若返ることは無いし、われわれは『コレット』を理想の形のまま終わらせることを望んだ」と話した。
「コレット」のスポークスマンは2016年の売上高2800万ユーロ(約36億4000万円)を計上。全体の約20%がオンライン経由の売り上げだと話した。3月のインタビューでサラは15年11月のテロの影響で観光客が激減し、売り上げが落ちたことを明かしていた。