ミラノからピエロ・チヴィディーニ(Piero Cividini)「チヴィディーニ(CIVIDINI)」デザイナーが来日し、9月のミラノ発表に先立って、輸入販売元の三崎商事のショールームで2018年春夏コレクションを披露した。
「東京の猛暑は気にならない。今ミラノも同じくらいの暑いので」と、チヴィディーニは、年2回の恒例となった東京2泊3日の弾丸ツアーに元気な顔を見せた。
「チヴィディーニ」の特徴は、伝統的なクラフツマンシップが息づくニットを中心とした上質な素材使い。「今シーズンも、軽く、流れるような素材を使用した」。そして今コレクションの新しいデザインは、ロマンチックな花柄の他、アメリカの現代美術家アレクサンダー・カルダー(Alexander Calder)などからインスピレーションを得た幾何学模様をインターシャ編みやプリントに取り入れたことだ。「アートは全般的に好きだ。好きな美術館は、フィレンツェのウフィツィ(Uffizi)。学生時代はヴェネツィアのビエンナーレ(Biennale)によく通っていた」と話す。18年春夏の主な商品の価格は、ニットのアウター 13万8000円、ニットのワンピース10万3000円、布はくのアウター25万円など。日本の店舗数は、伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店、高島屋5店舗など18店。
最近のビジネスについては、「世界経済が不安定な中、大きく上がることもなければ下がることもない。堅実で安定している」と評する。帰国後、サルディーニャ島でバカンスを過ごす。来年迎えるブランド設立30周年に向けたプロジェクトを練るという。