イタリア発のスポーツブランド「カッパ(KAPPA)」は2017-18年秋冬、倉石一樹が手掛けるアート・プロジェクト「エー・フォー・ラブス(A.FOUR LABS)」、コペンハーゲンの音楽レーベル「ポッシュ・アイソレーション(POSH ISOLATION)」とコラボレーションする。
当初、「カッパ」と「エー・フォー・ラブス」のみのコラボレーション企画だったが、倉石と親交のあった「ポッシュ・アイソレーション」主催のローク・ラーベク(Loke Rahbek)との間で、「いつか洋服を一緒に作ろう」という会話があったことがきっかけで、今回のトリプル・コラボレーションが決まった。倉石が洋服のデザインを考え、ラーベクがグラフィックやコンセプトを提案し、コペンハーゲンの街の空気感を表現した。
ファーストコレクションは、Tシャツやスエット、スニーカーなど全11型をそろえる。価格は、Tシャツが8000円〜、トップスが1万9000円〜、パンツが2万1000円〜、ジャケットが2万4000円〜など。Tシャツのリブなどに取り入れた座標のデザインは、「ポッシュ・アイソレーション」の店舗があった位置を示している。現在は閉店しているが、8年間存在し、原点であるその場所へのオマージュとして表現している。ラフォーレ原宿のグレイト(GR8)で7月21日、同ショップ公式オンラインストアで22日に順次発売する。全世界の「カッパ」旗艦店と公式オンラインストアでも販売する予定だ。
「カッパ」と「エー・フォー・ラブス」のコラボレーションは、今後も継続する予定だが、「ポッシュ・アイソレーション」も加えたトリプル・コラボレーションについては未定。
「エー・フォー・ラブス」は、倉石一樹とイギリス出身のアーティスト、ルーカス・プライス(Lucas Price)が共同で行う実験的なアート・プロジェクト。12-13年秋冬にアパレルのファーストコレクションを発表した。これまでに、英ロックバンドのザ・ストーン・ローゼズ(THE STONE ROSES)、アーティストのカリ・ソーンヒル・デウィット(Cali Thornhill Dewitt)らともコラボレーションしている。「ポッシュ・アイソレーション」は、ローク・ラーベクとクリスチャン・スタズガード(Christian Stadsgaard)が09年にスタート。アイスエイジ(Iceage)らのバンドを輩出した。