ファッション

イギリスの歌姫ジェシー・Jが語る“音楽を表現するメイク”

 パリ発プロフェッショナルメイクアップブランドの「メイクアップフォーエバー(MAKE UP FOR EVER)」は7月20日、アジア各国のメディア、インフルエンサーを招き、イギリスの歌姫ジェシー・J(JESSIE J)とのコラボレーションによる「アーティストルージュライト」のプレス発表会を開催した。この日のために来日したジェシー・Jが、今回のコラボレーションと、自身の音楽とメイクアップの深いつながりについて語った。

WWDビューティ(以下、WWD):「メイクアップフォーエバー」と1年間のアーティスティック・コラボレーションを展開しているが、最初にオファーがあった時はどう思ったか?

ジェシー・J(以下、ジェシー):「メイクアップフォーエバー」は、ダニー・サンズ(Dany Sanz)創立者がメイクアップアーティストのプロフェッショナル目線で作ったブランドです。その創造性にずっと共感していたので、とても光栄に思いました。「メイクアップフォーエバー」と出合う前は、パフォーマンスをしている時にメイクが崩れてしまうことも多くありました。「メイクアップフォーエバー」でメイクをするとその心配がないので、ステージ上で自分らしくいられて、心の底から輝けると感じます。私が音楽や芸術で求めていること、それは可能性を秘めているところを探検する感覚ですが、それが「メイクアップフォーエバー」のアイテムには感じられるので、実はコラボレーションをする以前から好んで使っていました。今では、とても身近で大切な存在となり、毎日、‟フォーエバー(永遠)”に愛用していますね。

WWD:自身の音楽とメイクアップの間には深いつながりがあるか?

ジェシー:その日の気分、気持ち、エネルギーなど、自分を表すものが音楽であり、その音楽を表現する一つの手段がメイクだと思います。2016年はプラチナブロンドだったけど、今のナチュラルな気分に合わせて、より自分の髪色に近い黒のボブヘアに変えました。今付けているリップカラーは、今日のエネルギーを表すリップの色ということで、「アーティストルージュライト」の深いレッドを選んでいます。そして、今日のラフで明るいイメージの服装は、私が東京という街へ来て受けたインスピレーションを表しています。音楽もメイクも洋服も、私の表現の一つです。日常生活の中で、例えばデートに向かう気持ち、ステージに向かう気持ち、その気分の違いを表すために選べるところがメイクのいいところですね。

WWD:日本人女性のメイクの印象と、自身のメイクアップのこだわりは?

ジェシー:日本人女性のメイクはクリーンでソフトなイメージですね。まるでピーチのようで、私個人としてはとても好きです。私はグリーンアイなので、リップはグリーンと相性の良いレッド系を合わせるのが気に入っています。レッド系は、日本人女性の肌色にもよく合うと思います。今回リリースされる「アーティストルージュライト」は、発色がいいのに付け心地がとても軽く、滑らかでクリーミーなテクスチャーがとても素晴らしいアイテム。ぎらつかないけれど、しっとりとしたうるおいがありざらざらと乾燥することがない。時間が経っても、上唇と下唇をすり合わせれば塗り立ての質感が戻ってきて、一日中パーフェクトでいられます。インパクトのある発色のパープルや、ヌードな口元を楽しめるピンクも愛用中です。

WWD:今回のコラボレーションのために制作した、フランキー・ヴァリ(Frankie Valli)の代表曲「Can’t Take My Eyes Off You」のカバーのコンセプトは?

ジェシー:オリジナルの曲を聴いたときに、とてもきれいなメロディーだと思いました。コンセプトを持って制作したというよりは、原曲を自分なりに解釈して流れを追って音を重ねていったという感じです。原曲よりソフトなイメージのアレンジになって、今の自分の気分もよく表れていると思います。音の層をレイヤードしていくことと、メイクアップを重ねて自分を作り上げていくことが、私の中で重なる部分がありました。クリエイティブな魂を持って、可能性を秘めているところを探検するのが好きなので、それこそが、私が「メイクアップフォーエバー」との深いつながりを感じる理由です。みなさんが「アーティストルージュライト」を手に取り、自分自身がアーティストとなって表現することで、新しい自分自身と出合うことを楽しみにしています。

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