ジーンズメイトやEC専業アパレルの夢展望、補整下着のマルコなど、RIZAPグループ傘下のファッション銘柄の株価が急上昇を続けている。ジーンズメイトは年始1月4日の189円だった株価は現在675円(7月25日の終値、以下同)に、マルコは143円から518円に、夢展望は479円からなんと3.3倍の1602円に、大幅に上昇した。一体何が起こったのか。
高騰の大きな理由は、5月17日のRIZAPグループの行った決算説明会の影響が大きいようだ。同社はこの説明会の中で、15年3月期以来営業赤字の続いていた夢展望が18年3月期で7億8000万円の黒字化(前期は1億5400万円の赤字)へ、マルコも18年3月期の営業利益を12億円(前期は1億3500万円)と前期の9倍超へと、いずれも大幅拡大する見通しを発表していた。また、今年2月にグループ入りしたジーンズメイトについても、決算期変更に伴う13カ月変則決算ではあるものの、18年3月期に10期ぶりの黒字化見通しを発表していた。
これらの企業については、RIZAPグループの本体から派遣されたスタッフが在庫やMDの適正化などの経営改革を行っているが、中核事業のトレーニングジム「RIZAP」の最大の武器であるユニークな広告手法などのノウハウの移管、グループ間の顧客回遊などの施策はまだ端緒についたばかりだ。今後、瀬戸健RIZAPグループ社長の掲げる“自己投資”というビジネスモデルを、グループで連携して確立できれば、さらなる成長が期待できそうだ。