花王の2017年1~6月期(国際会計基準)は、スキンケア商品や日本とアジアのサニタリー商品、ケミカル事業などが伸長し、売上高は前年同期比2.5%増の7173億円だった。利益面ではヒューマンヘルスケア事業の増収効果や販管費の削減により、営業利益が同7.7%増の874億円、税引前利益が同12.4%増の867億円、純利益が同12.4%増の569億円と、増収増益となった。
事業部別では、コンシューマープロダクツ事業の売上高が同0.2%増の5826億円で、その中のビューティケア事業の売上高は同2.9%減の2842億円だった。化粧品売上高は同5.3%減の1126億円で、昨年伸長したインバウンド売り上げの減少が影響した。一方、海外では中国や台湾などアジアが好調に売り上げを伸ばした。スキンケア・ヘアケア商品の売上高は同1.2%減の1716億円だった。洗顔料の「ビオレ」や乾燥性敏感肌ケアの「キュレル」が日本やアジアなどで好調に推移したものの、ヘアケアのプレミアム品が競争激化の影響を受けて売り上げが前年を下回った。ヒューマンヘルスケア事業の売上高は同9.9%増の1461億円、ファブリック&ホームケア事業の売上高が同2.3%減の1523億円だった。