ビジネス

“ZOZODOWN”の影響全くなし、スタートトゥデイ17年4〜6月期は売上高40%増

 ファッションECモール「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するスタートトゥデイの17年4〜6月期決算は、商品取扱高が前年同期比40.9%増の595億円、売上高が同39.4%増の214億円、営業利益が同59.3%増の79億円、純利益が同54.5%増の55億円で、増収増益だった。コスメなど幅広い新規ブランドの出店やブランドクーポンの積極化、決済手段の拡充などが好調の要因。18年3月期の目標に掲げた商品取扱高2700億円に向けて、計画を上回る順調な結果だった。

 6月14日午前6時頃から26時間にわたったシステム障害による売り上げの損失は7億円ともいわれるが、柳澤孝旨・副社長兼最高財務責任者(CFO)は年間計画に対する影響は軽微なものだと断言。「商品取扱高の上昇に向けたエンジニア採用の時期で、新しい仕組みを作っていこうと言っている矢先の障害だった。原因はデータベース上のトラブルだが、業績に対する影響は非常に限定的。1日の売り上げは誤差の範囲内で、影響はほとんどない」と話した。

 コスメなど新ジャンルのブランドを積極的に取り入れていることについては、「カテゴリーの拡充はこれまでもキッズやアウトドア、バッグなどについて実施してきたので、目新しいものではない。ただ、コスメは定期的に購入するものなので、定期的にサイトを訪れてくれるのではないかと期待している」と説明する。

 その他、話題となっているヤマト運輸との取り組みについては、「交渉中なので、値上げ時期や価格については未定。協力しながらやれることをやっていきたい」とコメント。今期中のスタートを目指すプライベートブランドについても、「まだ話せることはないが、プロモーション費用などをかけるわけではないので、今期の結果に大きな影響はない」と明言を避けた。

[related post="429773" title='まさかの“ZOZODOWN” 空白の26時間が残したほろ苦い教訓'] [related post="412709" title='“ツケ払い”やフリマ休止で話題の「ゾゾタウン」 取扱高2000億円超えの急進続く 17年3月期']

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。