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中国企業によるブチェラッティ買収が完了 海外進出加速へ

 上海証券取引所上場のガンスー・ガンタイ・ホールディング(GANSU GANGTAI HOLDING(GROUP) 、以下ガンタイグループ)は8月1日、イタリアのジュエラー、ブチェラッティ(BUCCELLATI)の買収完了を発表した。買収額は1億9500万ユーロ(約251億5500万円)。ガンタイグループが全株式の85%を取得し、残りの15%をブチェラッティ一族と投資会社のクレシドラ(CLESSIDRA SGR)が取得した。

 ガンタイグループは5年間で「ブチェラッティ」の世界進出を加速させるために2億ユーロ(約258億円)を投資する。ジャンルカ・ブロゼッティ(Gianluca Brozzetti)=ブチェラッティ最高経営責任者は今後の店舗展開について、直営店の新規出店目標数を5年以内に88店舗とし、中東および東ヨーロッパ地域では現地のパートナーと協働して新たに44店舗を増やすと述べた。また、27店舗は中国へ出店する。主要都市の他に、人口の多い地方都市にも出店する計画だ。売り上げの50%を占める主要コレクションや一点モノのデザインおよび製造にも引き続き投資する。

 シュイ・ジェンガン(Xu Jiangang)=ガンタイグループ創設者は「海外進出を加速させるための資金を得るブチェラッティと、国際企業へと成長したいガンタイグループの双方に良メリットがある。ここ数年で中国の人口は13億程度になり、ラグジュアリー商品の消費という意味では巨大なチャンスが広がっている。今回の買収は両社にとってよい影響を与える」と話す。

 ブチェラッティの2016年の売上高4400万ユーロ(約56億7600万円)。なお、同ブランドは19年に100周年を迎える。

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