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王道を愛するネバヤンが伝える“音楽の楽しさ”

 7月19日に待望のメジャーデビュー作となる3rdアルバム「A GOOD TIME」を発売したnever young beach(ネバーヤングビーチ、以下ネバヤン)。「フジロックフェスティバル’17(FUJI ROCK FESTIVAL’17)」をはじめ、この夏も多くのフェスに出演するなど、その勢いは増すばかりだ。今回はメンバー5人にざっくばらんに語ってもらった。

WWDジャパン(以下、WWD):前作と新作「A GOOD TIME」とでどう変わった?

松島皓(以下、松島):(安部)勇磨の歌詞やメンバーが作る音が変わってきて、みんなが聞いて、“いい音楽”と思ってもらえる作品ができました。

阿南智史(以下、阿南):メンバーみんな演奏が上手くなったと思います。

鈴木健人(以下、鈴木):高音も低音も幅が広がって、音の立体感が出てきました。

安部勇磨(以下、安部):バンドを始めて3年が経って、音にも人間的な渋みが出てきました。メンバー自身にも大人の哀愁が表れてきましたね。

巽啓伍(以下、巽):この1年多くのライブをやってきて、みんなが言うように個々の技術力も高くなって、表現できる音の幅が増えてきました。今作を作るにあたって、自分がバンドの中でどういう位置にいるのか、セカンドの時よりもメンバー一人一人が楽曲に対し、より深く対峙した作品になっています。

WWD:インディーズからメジャーになって変化しことはある?

安部:曲作りに関しては、あまりメジャーだから変わったということはないです。これまで2枚出して、3枚目はこうしたいというのが詰まっているのが今回のアルバム。気持ちの面では、メジャーになって、より多くのスタッフが関わるようになり、どういう人がどう動いてくれているのかも細かく分かってきたので、僕らはそれに対してもっとしっかり音楽をやらないといけないなと、いい意味で責任感を覚えるようになりました。

WWD:今作でどういったことを伝えたいですか?

安部:うーん……あまりないですね。今作を聞いて「音楽って楽しいな」って、ポジティブな風が吹いて、元気になってくれたらうれしいですけど。

WWD:日常的な歌詞も魅力的だがどうやって考えている?

安部:それこそ苦行のように(笑)。家の畳の部屋やソファに寝そべったり、愛犬をなでたりしながら、「どうしよう、どうしよう」って焦りながら考えています。

WWD:歌詞やメロディーは普段からメモしている?

安部:そうですね。メロディーや歌詞が思い浮かんだ時は、メモしています。曲作りは、メロディーができてきたら、そのイメージに沿った歌詞をはめてみる。それで合わなかったら、また一から歌詞を考えたり、いろいろやっています。

WWD:ここ1~2年で認知度も高まり、注目されるようになったが?

安部:街中で声をかけられる機会が増えたり、ライブの動員が増えたり、多くの人に注目してもらえているんだって実感しますね。フェスに出る時も、自分たちのことを見てくれる人がいつもいたり、知らない人でも自分たちの音楽でノッてくれているのを見ると、どんどん僕らの音楽が広がっているんだなと感じます。

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