「アグ(UGG)」とジェレミー・スコット(Jeremy Scott)がコラボレーションラインを9月13日に発売する。今回ジェレミーが手掛けたのは8アイテムで、ベーシックなものからエッジーなデザインのものがそろう。“UGG”と“LIFE”の文字が片足ずつ刺しゅうされたものや、ジェレミーのアイコンでもある炎がプリントされたブーツ、ビジューが前面にあしらわれたブーツなどを展開する。価格帯は90〜1195ドル(約9800〜13万円)で、全世界のセレクトショップで発売予定だ。
「アグ」はこれまでにも2010年に「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」とウィメンズラインでのコラボを実施。さらに、10月に「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」とメンズラインでコラボする予定だ。しかし、ウィメンズ、メンズ、キッズ、ベイビーライン全てにまたがるコラボになるのは、今回のコラボが初めて。
ジェレミーは、「実は『アグ』の隠れファンだった。とても履きやすいし、パンツやショーツと合わせて楽しんでいる。サーファー男子のシューズブランドなのに、ロサンゼルスではあまりメンズには浸透していない。数年前ワイキキのザ グローブ(THE GROVE)で試着した後、誰がなんと言おうとコラボレーションしたいと思ったよ。クラシックなトールブーツが特にお気に入り。とてもわかりやすいし、ロサンゼルスやマリブらしい。ケイト・ハドソン(Kate Hudson)やブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)が履いてそう、というのが僕の第一印象。その時代のノスタルジーを感じるんだ」と語る。オーストラリア人のアシスタントが「アグ」に連絡をとり、「アグ」側もコラボレーションを望んでいたとのことで、コラボレーションが実現した。
アンドレア・オドネル(Andrea O’Donnel)=アグ社長は、「ジェレミーのことは以前から尊敬していた。彼はファッションがつまらない時代に、これまでとは全く違うものを提案できる人物だ。コラボレーションは以前から話題のトピックで、われわれもこれまでも何度かコラボレーションを実施してきたが、きちんとしたビジネス戦略に基づいたものではなかった。今回のコラボレーションはブランドの定義とデザインの可能性を広げるものだ。今後については、カリフォルニア生まれのデザイナーや、『アグ』との思い出深い話があるデザイナーと今後のコラボレーションの話が進んでいる。デザイナーやファッション、シューズ企業だけでなく、クラフツマンシップや歴史のある企業、テクノロジー企業、インダストリアルデザイナーやメーカーなどともコラボレーションしたい」とコメントした。