ストライプインターナショナルは、郊外型ショッピングセンターで展開するウィメンズカジュアル「アメリカンホリック(AMERICAN HOLIC)」の2017-18年秋冬物でコートの価格を大幅に値下げする。前年の秋冬に9990円で販売してきたが、これを4990円とほぼ半額に改める。今年春物から一部で実施してきた値下げを拡大するものので、プロパー(正規価格)での競争力を高める考えだ。
チェスターコートを中心にしたロングコート全11型を4990円で売る。その他、ニット・セーターは前年の1990~2990円を1490円に、スカートは2990~4990円を1990~2990円にそれぞれ値下げする。思い切った価格変更によって、主要顧客である30代女性の財布のひもを緩める。すでに秋物の立ち上がりで成果は出始めており、8月上旬時点の既存店売上高は前年の同じ時期に比べて15%増で推移している。
値下げするにあたり、中国や東南アジアの工場の閑散期に狙いを定めた計画生産を推進し、工賃を抑えた。出店によるスケールメリットも存分に生かす。同ブランドは2016年春スタートで、まだ1年半足らずだが、現時点で全国に48店舗を運営している。さらに秋に26店の新規出店を計画しており、退店を差し引いても、今期末(18年1月期)には72店体制になる。競合のアパレルが新規出店に慎重な中で、積極的な姿勢が際立つ。