【PROFILE】1997年3月26日、宮城県石巻市生まれの20歳。小学3年生~中学1年生まで、オーストリア・ウィーンで暮らし、インターナショナルスクールに通う。帰国後、東京の高校でアルペンスキー部に所属。大学に進学し、2016年にモデルデビュー。2017-18年秋冬ロンドン・メンズ・ファッション・ウイークの「KTZ」でランウエイデビュー。モデル事務所のビーナチュラルに所属。ミラノではクルー、パリではバナナモデルス、ロンドンではIMGモデルズと契約。身長は188cm PHOTO BY SHUHEI SHINE
PHOTO BY SHUHEI SHINE
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新人モデルのコウヘイ(20)が2018年春夏のメンズ・ ファッション・ウイークで計18ブランドのランウエイを歩いた。純日本人ながらも、188cmの長身と、がっちりとした肩幅、堀の深いエキゾチックな顔立ちが特徴で、爽やかなスキンヘッドがトレードマークだ。「プラダ(PRADA)」のショーではラストルックを飾り、「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」では、14年ぶりの日本人モデルとして起用された。「モデルズドットコム(models.com)」が発表した今季のショー出演回数ランキングでは5位にランクイン。また、先月発表された「ユニクロ(UNIQLO)」 × 「J.W.アンダーソン(J.W.ANDERSON)」のコラボの広告モデルにも抜てきされ、既に有名メゾンのグローバルキャンペーンを撮影済みだという。日本に一時帰国したコウヘイにショーの感想や今後の目標などを聞いた。
WWDジャパン(以下、WWD):多くのショーに出演できた理由をなぜだと思う?
コウヘイ:オーストリア・ウィーンに住んでいたこともあり、英語が話せることや、欧米の人の雰囲気や言葉のニュアンスが理解できたことが強みになったと実感しています。僕は純日本人ですが、デザイナーやスタイリストには「ヨーロッパの雰囲気がある」と言われることもありました。また、今スキンヘッドが流行中で、多国籍のモデルを積極的に起用するブランドが多かったシーズンだったこともあり、運がよかったと思います。
WWD:印象に残っているショーは?
コウヘイ:目標にしていたブランドの一つだった「プラダ」です。ショーが始まる5分前に、ラストルックを歩くことが決まり、とても緊張しました。また、森の中を歩くユニークな演出だった「バレンシアガ」では、好きなスタイリストのロッタ・ヴォルコヴァ(Lotta Volkova)と一緒に仕事することができうれしかったです。
WWD:手本にしているモデルは?
コウヘイ:海老原拓弥さんです。ウオーキングの動画を見て勉強し、本人からも直接、海外コレクションについて教えてもらいました。
WWD:モデルになったきっかけは?
コウヘイ:カメラマンの友人と一緒にいた際にデザイナーの光井マルセロさんに出会い、「モデルになったほうがいい」と言ってもらえたことです。光井さんから現エージェンシー(ビーナチュラル)の社長を紹介してもらい、所属が決まりました。実は、中学生の頃にもスカウトをされたことがありましたが、その頃は仕事にしようとは考えていませんでした。
READ MORE 1 / 1 トレードマークのスキンヘッドは”人生一度きり”と即決
パリメンズ期間中のスナップ写真。「ドリス ヴァン ノッテン」のTシャツを着用したコウヘイ PHOTO BY KUBA DABROWSKI / WWD (c) Fairchild Fashion Media
「バレンシアガ」2018年春夏 PHOTO BY KIM WESTON ARNOLD
ラストルックを飾った「プラダ」2018年春夏 PHOTO BY KIM WESTON ARNOLD
「コム デ ギャルソン・オム プリュス」では2004年春夏以来の14年ぶり、日本人モデルとして起用された PHOTO BY KIM WESTON ARNOLD
WWD:トレードマークのスキンヘッドはどうやって生まれた?
コウヘイ:スタイリストの渡辺俊さんからのアドバイスがきっかけでした。スキンヘッドにすることは、特に抵抗はなく、“人生は一度きり”と即決しました。とても楽で気に入っています。
WWD:ファッション・ウイーク期間中には、さまざまな媒体のストリートスナップにも多く登場していた。どんなスタイルが好きか?
コウヘイ:高校の頃から古着が好きで、大学生になってからは、少し個性的な服にも冒険できるようになりました。参考にしているのはインスタグラムで見つけた人たち。今はロシア系モデルが多く、サーシャ(@sashadidntwakeup)やヒューゴ・レソード(@hugo.lesourd)などをチェックしています。
WWD:今日の私服は?(写真)
コウヘイ:Tシャツは東京ブランドの「フォーティーフォー(FORTYFOUR)」、パンツは「アレキサンダー ワン( ALEXANDER WANG)」、シューズは「ナイキ(NIKE)」、バッグは「シュプリーム(SUPREME)」、キャップは「パレス(PALACE)」。
WWD:今後の目標は?
コウヘイ:今回、想定以上のショーを歩くことができ驚きばかりでした。今後は、アジア人の起用が少ないようなブランドにもモデルとして選んでもらえるよう、挑戦していきたいです。また2シーズン続けて「プラダ」のショーを歩きたいです。
【2018年春夏メンズで登場したブランド】
ピッティ:「J.Wアンダーソン」「フェデリコ クラーディ(FEDERICO CURRADI)」
ミラノ:「プラダ」「フェンディ(FENDI)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」「ダーク ビッケンバーグ(DIRK BIKKEMBERGS)」「ニール・バレット(NEIL BARRETT)」「ディーゼル ブラック ゴールド(DIESEL BLACK GOLD)」「ポーツ 1961(PORTS 1961)」
パリ:「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「コム デ ギャルソン・オム プリュス」「ベルルッティ(BERLUTI)」「ランバン(LANVIN)」「サカイ(SACAI)」「ケンゾー(KENZO)」