ニューヨーク発のナイトクラブ「ワンオーク(1 OAK)」が8月、東京・六本木にアジア初の店舗「ワンオーク トウキョウ(1 OAK TOKYO)」をオープンした。
「1 OAK」とは「One of a kind」の略で「唯一無二」を意味する。「ワンオーク」を運営するバターグループ(BUTTER GROUP)の創業者リッチー・アキバ(Richie Akiva)は、「各店舗はその土地や文化によって少しずつ異なる」と話す。東京の店舗については、「よりエレガントで少しだけ豪華な造りとなって」おり、3階建ての1階部分にはカラオケルームやプライベートルーム、メインのダンスフロアとボックス席が配置され、2階部分にも座れるスペースが用意されている。3階部分については現在工事中で、10月中旬にはルーフトップテラスが完成予定だ。
リアーナ(Rihanna)のアルバム「Anti」のアートワークを手掛け、「ワンオーク」のデザインも担当するロイ・ネイチャム(Roy Nachum)は「日本人や日本のカルチャー、アート、デザインに影響を受けてきたので、東京の店舗のデザインを担当できて夢が叶った。日本的な要素と日本の文化・デザインを、自分がいつも『ワンオーク』に使用してきたデザインと融合させた」と話した。
すでに営業を開始している同店舗だが、トラブルも発生している。3階部分は未完成となっており、外観も完成予想図からはかけ離れていた。ネイチャムは、ロシアから輸入した素材がオーダーと異なっていたためと説明しており、正しい材料が届き次第、改修すると説明した。
「ワンオーク トウキョウ」の目標について、アキバは「すでに多数の選択肢が存在する東京のナイトクラブ市場に新しい何かを提供することだ」と語り、「新しい何か」の一つとして、来場者の多様性を挙げている。「どんな人でも大歓迎だが、われわれが創り上げたいのはアート、ファッション、ビジネス、かっこよさ、ヒップスターの全てが集う場所だ。そのためには一部のグループだけが増えすぎることは好ましくなく、最適なバランスを考えなければならない」と話した。また、「ワンオーク トウキョウ」はナイトクラブの他に、昼夜を通して多目的イベントスペースとしても提供することを想定しているという。
なお、同社は「ワンオーク トウキョウ」オープンの直前にはモルディブにも出店しており、今後8カ月以内にはドバイとロンドンにも出店を予定している。