ITサービス大手のトランスコスモスは9月1日付で、ライブコマースを手掛ける新会社ミーアンドスターズを設立した。新会社の経営陣には、俳優の山田孝之を筆頭に、東京ガールズコレクション(TGC)を立ち上げたゼイヴェルの創業メンバーの小寺達也、放送作家の竹村武司といった様々な分野のプロ集団を起用。中国では2時間で3億円を売り上げ、年収50億円を超えるインフルエンサーが登場するなどライブコマースが盛り上がりを見せる中、日本でもライブコマースの垂直立ち上げを狙う。ティザーサイトを本日から公開。今年の冬にサービス開始を目指す。
サービス名も社名と同名の「me&stars」。セールスポイントは、「Cチャンネル」など競合のサイトとは異なり、知名度の高い芸能人や著名人を起用し、モノだけでなく体験やコトを売ることだという。新会社ミーアンドスターズの社長に就任する佐藤俊介トランスコスモス取締役上席常務執行役員兼CMOは「プレミアムなスターと二人っきりの食事など、通常では手に入れられない体験を提供したい」と語る。俳優の山田孝之を起用した理由についても「一緒に新事業を立ち上げる責任と役割を持つ仲間として、また新しいことに果敢に挑戦するイノベーターとしての能力を評価した」という。
山田孝之は「3カ月くらい前に小寺さんに紹介されて佐藤さんに会った。事業のたたき台を聞く中で、こちらもいろいろと意見を出している内に、このような形になった。一部上場会社の関連会社の役員になれたことは非常に光栄。自分にできることを全力で取り組みたい」と経緯と今後を語る。ミーアンドスターズはテレビ放送作家やインフルエンサーなどで豊富な実績を持つマーケッターなどを起用することで、「メルカリ(mercari)」「キャンディー(candee)」など先行してライブコマース事業を展開する企業を追撃する。