米アマゾン(AMAZON)が米デパートメントストア・チェーン、コールズ(KOHL’S)と提携し、10月からシカゴとロサンゼルス内にあるコールズの10店舗内にアマゾン専用のセクションを設け、AI搭載のスマートスピーカー「エコー(ECHO)」などのスマートデバイス、アクセサリー、アマゾンのサービス関連商品を販売する。約92平方メートルの規模になる予定のこのセクションには、アマゾンのスタッフを配置し、直接商品を購入することができる。
ミシェル・ガス(Michelle Gass)=コールズチーフ・マーチャンダイジング&カスタマー・オフィサーは、「われわれのストアポートフォリオの持つ力を信じている。将来的に最高クラスのオムニチャネルリテーラーになれるかどうかは、革新的でユニークなストアエクスペリエンスを提供できるかどうかにかかっている」と語る。この発表を受け、コールズの株価は8月7日午前中に42.5ドル(約4233円)上昇、直近1年間で最高値を記録した。
アマゾン専用のセクションは、デバイスを体験できるだけでなく、スマートデバイスなどが各家庭環境で使えるかどうかを調査する“アマゾンエキスパート”の家庭訪問サービスを予約することができる。
この他、アマゾンは先進ロボット開発に向けたハブとして機能する、いくつかのフルフィルメントセンターの設置を発表しており、そのうち、ニューヨークのフルフィルメントセンターはオープン間近だという。
また、アマゾンは7日、北米にシアトルの北米本社と同規模、同レベルの第2本社を設けることを発表した。“アマゾンHQ2”と呼ばれる新本社は、従業員数が5万人以上、給与額は275億ドル(約3兆円)以上の規模を計画しており、サテライトオフィスとしてではなく本社として機能する予定だ。