雑誌「ナイロン(NYLON)」を発行するナイロン メディア(NYLON MEDIA INC.)は同社の社長にスナップチャット(SNAPCHAT)の元役員であるエヴァン・ルッツァット(Evan Luzzatto)を指名した。
「ナイロン」は10月号を最後に印刷物としての雑誌発行を廃止し、デジタルに一本化することと、従業員12人の解雇を父親のマーク・ルッツァット(Marc Luzzatto)=ナイロン メディア会長が発表したばかりだ。
エヴァン新社長はフェイスブックやインスタグラムでキャリアをスタートさせた。その後、スナップチャットでビジネス開発部門のトップを担い、プラットフォーム“ディスカバー”の設計責任者の一人としてプロジェクトに従事。その後、フランスやイギリス、ドイツへプラットフォームを広げるプロジェクトの監督者だった。また、直近ではナイロン メディアの副会長を務めていた。エヴァン新社長の就任については会長である父親の影響も少なからずありそうだが、デジタルへ移行するナイロンメディアにとっては、そのキャリアは魅力的だったようだ。
新社長就任後は、「ナイロン」のデジタル、SNS、内容、クリエイティブスタジオ、インフルエンサー、カンファレンスビジネスなど、幅広く統括する。
「これまで複数のメディア企業がデジタルという新世界をしっかりと進めるよう手助けしてきた。ナイロン社はこの20年で最も印象的なブランドの一つを確立してきた会社だ。私は、その基礎の上に積み上げていくのを楽しみにしている」とエヴァン新社長は語った。