伊藤忠商事は、スペイン生まれのジーンズブランド「シマロン(CIMARRON)」の日本におけるマスターライセンス権を取得した。2018年春夏からカイタックファミリーを通じてライセンス商品を販売する。販路は百貨店やセレクトショップで、主力のストレッチジーンズは7900~1万8000円。5年後には売上高(小売りベース)20億円を計画する。
「シマロン」は1978年にスペインのサエズメリノ(SAEZ MERINO)社によって設立されたジーンズブランド。80年代後半からフランスで人気に火がつき、90年代にはコットン・ストレッチデニムと後染め加工を組み合わせたカラージーンズが日本でもブームを巻き起こした。
伊藤忠はかつて同ブランドの国内独占輸入販売権を持ち、栄光商事などを通じてインポート商品を売っていたが、06年に契約が終了していた。今回、マスターライセンス権に切り替え、カイタックファミリーの生産網を活用して、日本市場に対応した柔軟な供給体制をとる。伊藤忠の広報担当は「ジーンズで90年代のリバイバルブームが再注目されており、カラージーンズの『シマロン』にもポテンシャルがあると判断した」と説明する。ボトムス以外にもジャケット(1万5000~2万5000円)、シャツ(1万1000~1万6000円)、カットソー(6000~9000円)などを企画する。