ファッション

モンクレールが世界最大の旗艦店をミラノでリニューアルオープン

 モンクレール(MONCLER)は19日、ミラノ・モンテナポレオーネ通りの旗艦店をリニューアルオープンした。2013年に開店した2層の店舗に、さらに2フロアを追加して建物全体を使用。総面積約800平方メートル、店舗面積約550平方メートルの世界最大店舗となった。

 レモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)=モンクレール社長兼最高経営責任者は「世界最大の店舗面積となる旗艦店は、ミラノの街にブランドが貢献してきた証だ。イタリア市場での存在感示すだけでなく、重要な基盤となるだろう。また、それぞれの都市で違った特徴を旗艦店に持たせる旗艦店戦略の一環でもある。われわれのルーツはそのままに、だが旅行者が自国の店舗とは違う体験ができるように、各店舗に異なるエネルギーと強みを持たせる」と語った。

 店舗デザインを手掛けたのはフランスの建築スタジオのジル & ボワシエ(Gilles & Boissier)。ミラノの文化や芸術からインスパイアされ、左右対称や幾何学形態のデザインを随所に採用している。

 1階は大理石とレザーを基調に、リセーユ(海や川の水の流れで研磨された石を幾何学模様に並べ、モザイク柄を作る技術)が取り入れられ、床や壁に白と黒の小石が敷き詰められている。2階のウィメンズフロアでは、「モンクレール」の多くの店舗で採用されているボワズリー(彫刻を施した鏡板)が、ゴールドのフレームとハニーカラーのオーク材と共に登場している。

 3階のメンズフロアは黒を基調とした空間に仕上がっている。ここでもリセーユとボワズリーパネルが採用されている。4階はオフィスとなっており、四つのフロアをつなぐ螺旋階段はブラックメタルとモンテクリスト大理石を使用している。

 メーンコレクションの他、「モンクレール グルノーブル(MONCLER GRENOBLE)」、ジャンバティスタ・ヴァリ(Giambattista Valli)が手掛ける「MONCLER GAMME ROUGE(モンクレール ガム ルージュ)」、トム・ブラウン(Thom Browne)が手掛ける「モンクレール ガム ブルー(MONCLER GAMME BLEU)」、アクセサリー類をそろえる。

 「モンクレール」は17年末までにモスクワ、ローマ、フィレンツェ、カザフスタン、ストックホルム、ドバイ、メルボルン、サンフランシスコ、トロント、釜山、香港など合計14店舗をオープン予定している。なお、ミラノ旗艦店への投資額は非公表だ。

MONCLER x ビジネスの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。