東京都と繊維ファッション産学協議会は21日、新たなファッションコンペ「ファッション プライズ オブ トウキョウ(FASHION PRIZE OF TOKYO以下、FPT)」の第1回の受賞者に「マメ(MAME)」の黒河内真衣子を選出した。同コンペは今後、“東京を代表するインターナショナルブランド”になる可能性を持つブランドをサポートすることを目的に、国内外で知名度のあるファッションブランドを1組選び、パリでのファッションショー発表の支援を行う。
受賞特典として「マメ」は2018-19年秋冬と19年春夏の2シーズン続けて、パリ・ファッション・ウィーク(以下、パリコレ)でコレクションを発表する場が与えられ、18年3月開催の18-19年秋冬シーズンには「アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO以下、AFWT)」でイベントを開催する資金の援助を受ける。
審査員を務めたのは、セレクトショップと百貨店の名物バイヤー。ロンハーマンの根岸由香里ウィメンズクリエイティブディレクター、高島屋の長尾悦美MD本部レディスファッションディビジョンバイヤー、小木基史ユナイテッドアローズ バイヤー兼ユナイテッドアローズ&サンズ・ディレクターの3人だ。
高島屋の長尾バイヤーは「バイヤー6年目で最初から見てきたブランド。スタイルが確立され、女性が洋服を着る楽しみを感じられる。また、日本のモノづくりに力を入れ、いつもインスタグラムを通しても伝わってくる。東京だけでなく、日本を代表するブランドとして活躍していってほしい」と選定理由を語った。
黒河内デザイナーは1985年長野県生まれ。2006年文化服装学院卒業。10年黒河内デザイン事務所を設立し、「マメ」を立ち上げる。11年春夏にデビュー。14年毎日ファッション大賞で新人賞・資生堂奨励賞を受賞。15年春夏からパリで展示会を開催。7年目の現在の取り扱いは国内で約60アカウント、海外は10アカウント。