ロサンゼルスのセレクトショップ、マックスフィールド(MAXFIELD)は10月20日、ビンテージのミリタリーアイテムをバッグや服に再構築することで知られる日本ブランド「レディメイド(READYMADE)」のポップアップショップをメルローズアベニュー店のメンズフロアにオープンした。「レディメイド」と「ア ベイシング エイプ(A BATHING APE)」「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」「フィア オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」「ジャスト ドン(JUST DON)」「マオール(MAOR)」、アーシャム ストゥディオス(ARSHAM STUDIOS)の6つのブランドや企業、アーティストがコラボしており、「ア ベイシング エイプ」とのボクサーパンツ、グローブ、バッグや、「フィア オブ ゴッド」とのワークジャケット、「ジャスト ドン」とのスワロフスキーがあしらわれたパンツなどがそろう。
アーティストのマルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)が先駆けとなった手法“レディメード”に由来するブランド「レディメイド」は、細川雄太デザイナーの平和主義者としての政治的意図を反映しているという。コラボアイテムの材料となったのは、ロサンゼルスで調達した、ビンテージの米軍テントやダッフルバッグなどだ。ブランドの材料となる軍放出品が増えることは、戦争や暴力が終わり、平和が訪れ軍用品が必要なくなったことを意味する。また、さまざまなアーティストやブランドとコラボしたことは、「どこから来たのか、どんな見た目なのか、何をしているのかは関係なく、一つになれる」というメッセージが込められていると細川は語る。
マックスフィールドはこれまでも、元「サンローラン」幹部のピーター・ウッツ(Peter Utz)=チーフ・ブランディング・オフィサーが先導し、「フィア オブ ゴッド」「ヴェトモン(VETEMENTS)」「ローカル オーソリティ(LOCAL AUTHORITY)」「アンファン リッシュ デプリメ(ENFANTS RICHES DEPRIMES)」「アミリ(AMIRI)」といった、中には店舗販売されたことのなかったブランドのポップアップショップを出店してきた。一連のプロジェクトを始動した約1年前から、同店の売上高は30%増だという。