ビジネス

米シアーズ、350店舗閉店着手 まずはホリデーシーズン終了と同時に63店舗閉鎖へ

 米シアーズ ホールディングス(SEARS HOLDINGS)は、17年初めに閉店を発表した350店舗のうち、「Kマート(KMART)」45店舗と「シアーズ」18店舗の計63店舗の閉店に着手する。閉店予定店舗のセールは11月9日から行われ、ホリデーシーズンを終えた2018年1月末には閉店する。シアーズの18店舗のうち自動車修理センターのある15店舗については、自動車修理センターは12月初旬に閉鎖し、店舗は1カ月遅れて閉店する。なお、昨年は「シアーズ」は280店舗以上を閉店した。

 3日に投稿された同社ブログによれば「『Kマート』と『シアーズ』を適切な店舗数および店舗面積に引き続き縮小していく。閉店予定店舗の従業員は退職金を受け取ることができる他、同じエリアの他店舗の職に応募できる。なお閉店予定店舗は、ホリデーシーズン中は会員を対象にオープンする」という。

 シアーズ ホールディングスは05年にシアーズ、Kマート、ローバック&カンパニー(ROEBUCK&CO.)が合併し発足。当初は3500店舗以上の運営と、年間売上高は550億ドル(約6兆円)を目標としていた。エドワード・S・ランパート(Edward S. Lampert)会長は、閉店は会員制のビジネスモデルに移行するプロセスの一部としているが、05年以降、特に近年は業績悪化に伴って閉店が加速している。12年初めの時点でKマート1200店舗とシアーズ2100店舗を所有していたが、18年1月末にはKマートは500店舗以下、シアーズは1150店舗以下になる。

関連タグの最新記事

ビジネスの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。