「オフ-ホワイト ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」を手掛けるヴァージル・アブローが11月18日、全10足のナイキ(NIKE)のスニーカーをヴァージルがリデザインしたプロジェクト「THE TEN」のために来日し、イベント「THE TEN x VIRGIL ABLOH」をドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA、以下DSMG)の6階「ナイキラボ(NIKELAB)」販売スペースで開催した。
「THE TEN」は9日からランダムな日程でスニーカーを順次発売しており、同イベントは最後の2足となった“エア フォース 1(AIR FORCE 1)”と“エア マックス 97(AIR MAX 97)”の発売に合わせ開催された。事前にDSMGの公式サイトで行われた抽選応募には、ヴァージルとファンとの交流を図るミート&グリートも開かれるということもあり、約2万人が応募。11時の発売開始前には落選者約50人も入場整理券を求めて列を作った。
約40人の当選者の多くが、8月の「THE TEN」発表から今日まで首を長くして待っていた男性を中心としたスニーカーヘッズばかり。「最近は『オフ-ホワイト』を購入する機会が減っていたが、このコラボを聞いて買わずにはいられなかった」と最初の“エア フォース 1”購入者となった大学1年生の男性。普段から「オフ-ホワイト」を購入するという22歳の男性は「初めてこのコラボを見たとき衝撃だった。10足のどれかは絶対に手に入れたくて、発売開始前には自分で似たようなスニーカーを作って履いていた。本人にも会えて、スニーカーにサインしてもらえるなんてやばいです」とコメント。最後の購入者となったのは、イチかバチかで列に並んでいた先頭の男性。「なにがなんでも欲しくて、千葉県から始発でとりあえず来た。奇跡的に購入できて本当にうれしい。朝6時から6時間並んだかいがありました(笑)」と疲労の表情を浮かべながらも笑顔でインタビューに応じてくれた。また、会場では限定Tシャツ(8000円)もサプライズで販売。スニーカーの購入者の多くがセットで購入していた。
13時からは、購入した人々を対象としたヴァージルとのミート&グリートも開かれた。前日深夜まで「ロエベ(LOEWE)」のレセプション・パーティーをジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=クリエイティブ・ディレクターとともに楽しんでいたヴァージルだが、疲れは見せず、一人一人に名前を聞き、定番となっているスニーカーへのサインや2ショットに応じるなど、丁寧に対応し交流を楽しんだ。終始リラックスした様子で、会場の机や椅子、iPad、自身の履いている“エア フォース 1”にもサインや落書きをするお茶目な一面も見られた。
ミート&グリート終了後にはファンが詰めかけ、一時騒然となったが、ヴァージルは詰め掛けたファンのスニーカーにもサインをするなど、真摯な対応をみせた。
17時からは中目黒のジャスト・アナザー・スペース(Just Another Space)で完全招待制のレセプションパーティーを開催。JOHNNY & YAMARCHYやLISACHRISらにくわえ、ヴァージル本人もDJを披露する予定となっている。