ブルガリ ジャパンは23日、多くの人にインスピレーションを与える女性の功績や活動をたたえる「ブルガリ アウローラ アワード 2017(BVLGARI AVRORA AWARDS 2017)」の授賞式を六本木ヒルズで開催した。式の前には六本木ヒルズアリーナに長い“ゴールデン”カーペットが敷かれ、MCを務めた女優の桐谷美玲をはじめ、受賞者である女優の大竹しのぶや写真家の蜷川実花ほか多くの著名人が「ブルガリ」のジュエリーを身に着けて歩いた。六本木ヒルズはライトアップが始まっていることもあり、会場周辺に観光客などたくさんの人が集まり、華やかな光景に歓声を上げていた。
同アワードは、10組の推薦者により選ばれた10人の女性が受賞するもので、今年の受賞者/推薦者は次の通り。
ヤマザキマリ(受賞者) / 阿部寛(推薦者)、野尻命子(受賞者) / 樂吉左衞門(推薦者)、小池百合子(受賞者) / 滝川クリステル(推薦者)、大竹しのぶ(受賞者) / 奈良橋陽子(推薦者)、河瀨直美(受賞者) / 夏木マリ(推薦者)、蜷川実花(受賞者) / 操上和美(推薦者)、伊達美和子(受賞者) / 隈研吾(推薦者)、芦田多恵(受賞者) / ジョルジョ スタラーチェ・マテルダベネデッティ=イタリア大使夫妻(推薦者)、毛利悠子(受賞者) / 坂本龍一(推薦者)、菅原小春(受賞者) / 山本耀司(推薦者)。
陶芸家の樂(らく)吉左衞門は、ローマに長く住み日本の文化を世界に伝える野尻命子・裏千家名誉教授を、俳優の阿部寛は漫画「テルマエロマエ」の作者であるヤマザキマリをそれぞれ推薦。授賞式では、「ブルガリ」の創業地であるイタリア・ローマと日本をつなぐ活動をしている受賞者たちならではのエピソードで会場を沸かせた。
クリエイターが後進の活動をたたえ推薦するケースも多く、写真家の繰上和美は蜷川実花を、女優の夏木マリは映画監督の河瀬直美を、キャスティング・ディレクターの奈良橋陽子は女優の大竹しのぶをそれぞれ推薦。ダンサーの菅原小春を選出した山本耀司は壇上で、「彼女のダンスはマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)、ジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)、ピナ・バウシュ(Pina Bausch)にも引けを取らない」と絶賛。これを受けて菅原は「たまに、なんでこの時代に生まれたのだろう?前の時代に生まれたらどんな踊りを踊っていたのだろうと考える。表面的な今の時代に泥臭く、人間っぽく闘って踊り続けたい。表現をしたい」とコメントをした。式の後にミュージシャンのMIYAVIが演奏すると菅原もステージに上がり情熱的なダンスを見せた。
また同日、六本木ヒルズ52階で開催中の展覧会「ブルガリ セルペンティフォーム アート ジュエリー デザイン」のリボンカットのセレモニーも行われ、受賞者の一人でもある小池百合子・都知事は着物に「ブルガリ」のバッグというスタイルで出席した。同展は、同ブランドのアイコニックな蛇のモチーフ“セルペンティ(Serpenti)”にまつわるジュエリーやアートを集めたもので、キース・へリング(Keith Haring)やニキ・ド・サンファル(Niki de Saint Phalle)などの作品も出展されている。同展は、12月25日まで。