「ザラ(ZARA)」や「ベルシュカ(BERSHKA)」を擁するスペインのインディテックス(INDITEX)は医療を通じて人道支援や難民支援を行う国境なき医師団に、新たに230万ユーロ(約3億500万円)を寄付した。ラ・コルーニャにある本社で行われたセレモニーには、パブロ・イスラ(Pablo Isla)会長兼最高経営責任者と、国境なき医師団のスペイン代表、マネジング・ディレクターらが出席した。
サステイナビリティへの意識が高いインディテックスは2008年以降、国境なき医師団に累計2150万ユーロ(約28億5900万円)を提供し、35カ国での作業を支え、220万人に貢献してきた。トルコのキリス島におけるシリア難民支援はすでに5年間行ってきたが、今回さらに、シリア北部のアレッポにある病院もサポートすることになる。この2つの地域におけるプロジェクトに対して90万ユーロ(約1億1900万円)が充てられる。さらに、ミャンマーからバングラデシュに大量脱出しているロヒンギャ難民に対しても、清潔な飲み水を供給するための医療費とプロジェクトに資金を提供し、12万人をサポート。インド北東部の子どもが瀕する急性栄養失調対策にも資金を投じる。MSFの緊急デスクにおけるロジスティクスや人材などに対しても100万ユーロ(約1億3300万円)を投じる。
インディテックスは他のNPO団体などとも連携し、2017年には50万着以上の衣服の寄付なども行っているという。