ストライプインターナショナルは11月30日、インドネシアのファッションECベンチャー、ボボボボ社(PT Bobobobo)が第三者割当増資により発行する株式を取得した。取得後のストライプ出資比率は、34%になる予定。
ボボボボ社は2012年にジャカルタで設立。翌年、自社ファッションECサイト「ボボボボ(Bobobobo)」を立ち上げ、2年間で取引総額が約7倍になり、インドネシア唯一の富裕層向けECサイトとして位置付けされた。現在はオリジナルブランド「ワスツ(WASTU)」を主軸に、「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」や「ステューシー(STUSSY)」といったスポーツ&ストリートのアパレルや「フェンティ ビューティ バイ リアーナ(FENTY BEAUTY BY RIHANNA)」や「シャーロット ティルブリー(CHARLOTTE TILBURY)」といった日本未上陸コスメなどを取り扱っている。
ストライプはベトナムの大手アパレル企業、ネム(NEM)グループのアパレル事業を買収し、10月にストライプベトナムを設立したばかりだが、これに続き、ASEANでの事業拡大に拍車をかける。今回はASEANの中でも、EC市場が急速に拡大するインドネシアに進出。ストライプのノウハウやスキルを提供するとともに、「ワスツ」の生産やこれからオープン予定のショールームのサポートやアドバイスを行う。
ボボボボ社のジミー・アクリ(Jimmy Akili)創設者兼最高経営責任者は、「インドネシアにおけるEC市場の急速な成長と激しい競争の中で、わが社がこの地域をけん引するファッションブランドになるというビジョンを達成するために、ストライプと提携できることに興奮している。会社が成長していく段階において、今回のパートナーシップによって生まれる強みとシナジーは、ビジョン達成に重要な要素になると確信している」とコメントした。
石川康晴ストライプ社長は、「インドネシアでは2025年には、EC市場が5兆円にのぼるとも言われている。インドネシア市場におけるファッションEC拡大のサポートを行っていくことでボボボボ社の躍進に寄与したい。ベトナムとインドネシア市場参入に始まり、今後もASEAN市場への参入を積極的に図る」と語る。