カネボウ化粧品は12月1日、夏坂真澄・社長が退任し、親会社である花王の村上由泰ビューティケア スキンケア・ヘアケア事業ユニット スキンケア事業グループ長が2018年1月1日付で新社長に就任するトップ人事を発表した。2012年に社長に就任した夏坂現社長は、約5年間で中国事業を中心に海外事業を軌道に乗せた他、メイクブランド「ケイト(KATE)」の改革、16年に社名を冠した大型ブランド「KANEBO」立ち上げなどの実績を残した。そうしたことで、「一定の道筋が整い、今後の成長を見据えて次世代に引き継ぐ」というのが退任の理由だ。社長人事については、12月27日の株主総会及び取締役会で正式決定する予定。
村上次期社長は1963年8月25日生まれ。86年に花王に入社し、2004年に化粧品事業本部 ソフィーナグループ ブランドマネジャー、09年にビューティケア事業ユニット プレステージ化粧品事業グループ部長(アジア担当)、11年に花王マレーシアのプレジデント&CEOに就き、14年に現任のビューティケア スキンケア・ヘアケア事業ユニット スキンケア事業グループ長に就任。花王では「ソフィーナ(SOFINA)」「ビオレ(BIORE)」などのマーケティングを担当し、花王・カネボウ化粧品の化粧品事業を担う存在として抜擢。夏坂現社長は、花王では常務執行役員に就いており、1月1日付で特命担当に就任する。