ファッション

福井の眼鏡産業の祖 増永眼鏡の青山旗艦店がリニューアルオープン

 福井県の眼鏡メーカー、増永眼鏡は2002年にオープンした直営店「マスナガ1905 アオヤマ」の内装を全面改装し、12月8日にリニューアルオープンした。美術家サイトウマコトが手掛けた外装は生かし、新たに内装デザインをトラフ建築設計事務所が手掛けた。

 1、2階が店舗で、3階はオフィス。1階はナチュラル色を使ったカジュアルなイメージで、2階は青を基調に落ち着いた雰囲気にした。5色のグラデーションのパネルをレンガ状に並べた壁面全体に、150本のアイウエアが並ぶディスプレーウォールは壮観だ。「増永眼鏡の丁寧なモノ作りから生まれた1点1点を大切に見せることを心掛けた」と建築設計事務所の鈴野浩一。増永眼鏡5代目の増永宗大郎・社長は「当店は単なる眼鏡店ではなく、情報発信、情報収集、情報交換の場。アイウエアの楽しさ、増永眼鏡の商品の良さをアピールし、より多くのアイウエアファンを増やしたい」と話した。

 増永眼鏡は、大阪から眼鏡の製造技術を福井に導入して、“眼鏡産業の祖”とされる、増永五左衛門が1905年に創業した。ミド(ミラノ)、シルモ(パリ)など世界の眼鏡国際展に参加し、「マスナガ1905(MASUNAGA1905)」などハウスブランドを国内外で販売している。トラフ建築設計事務所は、鈴野浩一と禿(かむろ)真哉が2004年に設立。建築設計をはじめ、インテリア、プロダクトデザインなど活動は多岐に渡る。16年、「トラフ建築設計事務所 インサイド・アウト」(TOTO出版)を刊行した。

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