「洋服の青山」を運営する紳士服最大手、青山商事の宮前省三・会長が12月11日、死去した。72歳だった。通夜・告別式は近親者のみで執り行う。後日、お別れの会を執り行う予定だが、日時や場所などは未定。
青山商事創業者の青山五郎氏の妻の弟として1964年の同社創業に参画。わずか10坪の紳士服店からスタートした同社が、オーダーメードから既製服への時代の流れをつかみ、郊外への大量出店と低価格販売で1990年代に「スーツ売上高世界一」の称号を勝ち取るまでを経営陣として指揮した。97年に同社社長に就任、2005年には五郎氏の長男の理氏に社長の座を譲った後は、副会長、会長として支えた。