フランスの商業施設開発業者のユニボール・ロダムコ(UNIBAIL-RODAMCO)は、ショッピングセンターなどを展開する、オーストラリアに拠点を置く大手ディベロッパー、ウェストフィールド コーポレーション(WESTFEILD CORPORATION)を買収する。取得額は247億ドル(約2兆7900億円)。
ウェストフィールドの株主は1株当たり7.55ドル(約853円)分を現金と株の混合で受け取る。これは12月11日付のウェストフィールド株の終値に17.8%のプレミアムを上乗せした価格だ。
ウェストフィールドはニュージーランドやアメリカ、イギリスなどに100以上のショッピングモールを展開する。2016年8月にはニューヨークのワールド・トレード・センターに開業。19年の完成を目指し、総工費15億ドル(約1695億円)をかけて拡張工事を進めている。2社が統合することでユニボール・ロダムコの市場価値は722億ドル(約8兆1586億円)となり、27カ国での事業展開となる。
統合後もクリストフ・キュビリエ(Christophe Cuvillier)=ユニボール・ロダムコ最高経営者(CEO)兼取締役会会長がCEOを務める。また、コリン・ダイヤ―(Colin Dyer)=ユニボール・ロダムコ監査役会会長は引き続き監査役会を率いる。
キュビリエCEO兼取締役会会長は「ユニボール・ロダムコの戦略上、ウェストフィールドの買収は自然な流れだった。この買収によって、単独ではできなかったことを実現できるようになり、継続的な成長のための強固で魅力的な基盤が完成するだろう」とコメントした。