デザインジャーナリストである萩原健太郎は「ストーリーのある50の名作椅子案内」(スペースシャワーネットワーク刊)を12月22日、発売する。これは、「WWDジャパン」で2016年4月から約1年連載されたコラム「名作椅子をめぐる旅」をベースに加筆したもの。著者である萩原が50人のデザイナーによる50の椅子を厳選し、椅子の構造をはじめ、デザイナーの人柄やエピソード、時代背景を盛り込んで紹介している。時系列になっているので、椅子やデザインの歴史をたどることもできる。
曲木(まげき)椅子で知られるミヒャエル・トーネット(Michael Thonet)の“No.14”やバウハウスを代表するマルセル・ブロイヤー(Marcel Breuer)の“ワシリーチェア”、数々の北欧名作家具をデザインしたアルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)の“アリンコチェア”からデザイン界のスーパースターであるフィリップ・スタルク(Philippe Starck)の“ルイ・ゴースト”まで、さまざまな名作椅子と共にインテリア関連の用語集が収録され、丁寧に説明されている。建築家やデザイナー関連のコラムもあり、インテリアやデザインに関心のある人にぴったりの内容だ。価格は1500円。