カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)傘下のカルチュア・エンタテインメントが大日本印刷が保有する主婦の友社の全株式を取得、15日付けで子会社化したことを発表した。買収額は非公表だが、13日に日本経済新聞が報じた内容によれば、数億円といわれる。主に女性に向けたライフスタイル提案を行う主婦の友社を子会社化することで、その編集力やノウハウを生かした店頭作り・マーケティングなどを行いたいという。
CCCはすでに徳間書店をはじめ「美術手帖」を手がける美術出版社やアニメに強い徳間書店、趣味系の雑誌をかかえるネコ・パブリッシングなどを傘下に持つ。また、阪急コミュニケーションズの出版事業を買収し、「ペン(PEN)」や「フィガロ(FIGARO)」などを子会社のCCCメディアハウスが運営している。出版事業におけるコンテンツ制作から販売までを自社で一気通貫することで、余計な中間コストをなくし、アマゾンなどの新興勢力に対抗する狙いがあるとみられる。
主婦の友社は「レイ(Ray)」や「ミーナ(mina)」「ジゼル(GISELe)」などの雑誌を発行している。同社のホームページによると売上高は86億円。