イタリアのレザーブランド「フェリージ(FELISI)」などを展開するフィーゴ(FIGO)は、セレクトショップのラ ガゼッタ1987(LA GAZZETTA 1987)を南青山にオープンしてから今年で30周年を迎えた。赤間直樹・社長は、「トレンドではなく本当に良いモノを伝えたいという思いを追求してきたことが、厳しいファッション業界の中で生き残れた要因だろう」と振り返った。
同社は、1987年のショップオープンの年に、イタリアの重衣料ブランド「コルネリアーニ(CORNELIANI)」や「フェリージ」を導入。その後も、イタリアのシャツメーカー「デジーレ(DESIREE)」、フランスのテーラー「チフォネリ(CIFONELLI)」などを輸入すると共に、東京だけでなく京都や福岡、イタリアなどにショップを構え、2005年にはユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)の完全子会社となった。現在は、「フェリージ」の他、イタリアのシャツブランド「アスペジ(ASPESI)」、スコットランドのアウターブランド「ハンコック(HANCOCK)」などを展開。ショップはラ ガゼッタ 1987が青山店と松屋銀座店の2店舗、「フェリージ」が青山本店、丸の内店、西武渋谷店など14店舗、「アスペジ」が六本木店、名古屋店など5店舗、アウトレットが1店舗。その他、「フェリージ」では、パートナーシップ店(FC店)として6店舗がある。
今後について、「例えば『フェリージ』は、使い続けることで経年変化する革がその人らしさを帯びてくる。これからも、どんな時代も愛着を持ってずっと使ってもらえるモノを見つけて発信していきたい。そのために、ラ ガゼッタ 1987青山店にはお直し工房も併設し長く安心して使ってもらえるようにしている」。モノがあふれ捨てられていく時代の中で、「こういうファッションもあることを伝えたい」と力強く語った。